建築の豆知識 ~ 東京の建築 ~
暦の上では夏も終盤を迎えましたが、まだまだ暑い日が続きます。
水分補給を忘れずに熱中症対策されてくださいね。
さて今回は『建築の豆知識 ~東京の建築~ 』です。
お仕事や観光などで東京に行かれる方も多いのではないでしょうか。
機会がございましたら、建築という視点から観光をしてみるのも一興かと思います。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、東京は急速な都市化と近代化が進みました。
明治時代には、西洋の建築様式が取り入れられ、洋風の建物が建てられるようになりました。
(明治時代…鬼滅の刃の頃ですね(笑))
典型的な例として、東京駅や旧東京中央郵便局が挙げられます。
今回載っている2つの建築も明治時代に建てられたものです。
まず「国際こども図書館」です。
国立国会図書館内に位置する子ども向けの特別な図書館です。
子どもたちが楽しみながら本を読むことを促進することを目的としています。
旧帝国図書館の古き良き建物を生かしつつ、安藤忠雄さんの現代的なデザインの融合が素晴らしいですね。
個人的な感想ですが、西洋モダニズム建築の雰囲気が素敵です。
また内部には明るく開放的なスペースが広がっており、
子どもだちが読書や学習を楽しむための環境が整備されています。
中庭を中心に据えることでレンガ棟とアーチ棟をつなぎ、
一体感のある空間になっています。
お次は「赤坂離宮」です。
かつては明治天皇の御所として使用されていました。
その後、昭和天皇のご成婚の際の御所としても利用されましたが、
現在では皇居や宮内庁の施設としては使用されていません。
この離宮は、洋風の建物と日本の伝統的な庭園が組み合わさった美しい場所として知られています。
日本の御用邸として使われていた為、外交イベントや大使の叙任式などが行われていたこともあります。
その他、明治時代には日本で初めての本格的な洋風ホテル
「帝国ホテル」(フランク・ロイド・ライト設計)なども建てられました。
これらの建物は、当時の西洋の建築様式と日本の伝統的な要素を組み合わせたもので、
明治時代の日本の変化を象徴するものとなっています。
その後、高度経済成長期に入ると大規模なビルやタワーマンションが次々と建てられました。
六本木ヒルズや新宿の高層ビル群などがその代表例です。
東京の建築は、歴史的な変遷や社会の変化を反映しています。
今でも新しい建築が生まれており、東京の景観は絶えず変わり続けていますね。
では皆様、
残炎のみぎり、今年の暑さは格別でございますので、ご自愛専一にてお願い申し上げます。