建築の豆知識 ~ 世界遺産その① 富岡製糸場(群馬県) ~
梅雨の合間に青空がのぞく日も増えてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の『建築の豆知識』は、私たち建設業にとっても大きな意味を持つ、歴史的建造物「富岡製糸場」について取り上げます。
明治の近代化を支えたこの建築には、現代にも通じる技術と思想が数多く込められています。

明治5年(1872年)に設立されたこの工場は、日本で初めての官営の器械製糸工場であり、当時の最新技術と日本の伝統的な木造建築技術を融合した画期的な施設でした。

特徴的なのは、木骨煉瓦造(もっこつれんがづくり)という構法。
木造の柱や梁の骨組みに、レンガを充填することで、耐久性と柔軟性を兼ね備えた造りとなっています。
これは、当時の日本にはまだ鉄骨の技術が普及していなかったことから生まれた、工夫と知恵の結晶とも言える工法です。
また、建物内部には明るく風通しのよい空間が確保されており、労働環境の改善にも配慮されていた点は、今の工場建築にも通じる思想だと感じます。
世界遺産にも登録された富岡製糸場は、建築技術と社会の発展が密接に関わっていることを、私たち建設業者に改めて教えてくれる貴重な存在です。
伝統を受け継ぎながらも、常に時代に応じた技術革新を目指す姿勢を、これからの建築に活かしていきたいと感じさせられます。
「BREAK TIME」は、富岡製糸場から車で約10分の場所にある「こんにゃくパーク」!
地域の魅力を体感できるスポットの一つです。
地元産のこんにゃくを使ったバイキングや工場見学が楽しめる施設で、建物も観光客にやさしい設計が施されています。
地域資源を活かした施設づくりの好例として、私たち建設業者にとっても参考になる取り組みです。
明治から続く歴史的建築と現代の地域振興施設。
どちらも「地域の力を形にする」という共通の思いが込められています。
地域に根ざした建築を通じて、人々の暮らしと文化を支えるお仕事ぶりは大変参考になりました。
建築の豆知識 ~ 大阪関西万博 開幕記念 ~
いよいよ大阪・関西万博も中盤に差し掛かり、連日多くの来場者でにぎわいを見せています。
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げたこの万博は、未来の技術や持続可能な社会に向けた提案が詰まった、まさに“未来を体験する場所”です。
今回の『建築の豆知識』は、そんな大阪・関西万博に実際に訪れて、かつ「建築ツアー」に参加した内容です。


倉方 俊輔 先生は、日本を代表する建築史家で、大阪公立大学(旧:大阪市立大学)工学研究科都市系専攻の教授です。
早稲田大学で建築を学んだ工学博士です。
彼は日本の近現代建築史を専門とし、建築を「歩いて感じる」観点から深い洞察を伝えています。
今回も万博の建築ツアーを通して「歴史として読む」だけでなく、「身体で感じて語る」スタイルで、専門家と一般の架け橋となる活動をされています。
大阪・関西万博では、各国のパビリオンだけでなく、その建築自体が一つの見どころになっています。
最先端のテクノロジーとサステナブルな素材が融合した建築は、まさに“未来の都市”を体感できる空間ですね。
倉方さんは、近代建築を「時間を超えて今を映す鏡」として捉え、まちの中に残る建物に語らせることを大切にしてきました。
その視点で見ると、今回の万博建築群は、まさに「これからの建築がどうあるべきか」を問いかけているように感じます。
環境配慮、地域の素材、構造の美しさ…どれをとっても倉方さんがこれまで伝えてきた「建築の語りかける力」が、この万博には詰まっています。
ただ華やかなだけでなく、「なぜこの形なのか」「何を伝えたいのか」という問いを、私たち来場者に投げかけてくるのです。
万博の象徴「リング」より高い建物を建てない設計をされているんですね。
(ガンダムのポーズの理由が分かりました!)
リングや日本館の大屋根構造も見どころの一つですね。
巨大な木造屋根は、ただの展示空間ではなく、世界が向かうべき建築のあり方を象徴しているように思います。
建築家たちの創造力が形になったこれらの建物は、見て・歩いて・感じてこそ、その魅力がわかります。
建物を“観光地”として見るのではなく、“文化として感じる”という視点を持つと、万博の見え方もぐっと深まりそうですね。
倉方さんのまなざしを少し借りて、建築の「背景」を感じながら歩いてみるのも、この万博の楽しみ方の一つだと感じました。
もちろん、建築に詳しくなくても、直観的に「おもしろい」「かっこいい」と感じられるデザインが多く、思わず写真に収めたくなるスポットばかり。
万博を訪れるなら、ぜひ“建物そのもの”にも目を向けてみてください。
『建築の豆知識』 ~ JWをさわってみよう ーPart 2ー ~
気が付けばもう5月も終わりに近づいてきましたね。
木々の緑が日ごとに濃くなり、風が心地よい季節になりました。
今回の『建築の豆知識』は「JWをさわってみよう -Part 2-」です。
(3月14日の記事の続きになります。)

JW_CADの「測定」コマンドは、図面上の距離や角度を正確に調べるときに便利な機能ですね。
クリックするだけで、2点間の長さや円弧の半径、角度などが簡単に確認できます。
作図の精度のチェックや確認作業にも欠かせないツールと言えますね。

今回の「My Trip」は佐賀県・山口県について♪
吉野ヶ里遺跡(佐賀県)は日本最大級の弥生時代の環濠集落跡です。
広大な敷地には、高床式倉庫や物見櫓などが復元されていて、まるでタイムスリップしたような気分に。
子どもから大人まで楽しめる歴史公園として整備されており、古代の暮らしや文化に触れることができます。
ガイドツアーや体験型のイベントもあるようです。
門司港レトロは、北九州市にある人気の観光エリアで、明治から大正時代にかけて建てられた洋風建築が立ち並ぶレトロな港町です。
赤レンガ造りの建物や旧門司税関、門司港駅など、どこを切り取っても絵になる風景が広がっています。
散策しながらカフェや雑貨店を巡ったり、関門海峡を一望できる展望台に立ち寄ったりと、ゆったりした時間を楽しめます。
名物の焼きカレーもあるそうですよ。
いかがでしたか?
実際に訪れてみると、写真や言葉以上の魅力がたくさんありそうですね。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。
ゴールデンウイーク休業のお知らせ
お客様各位
平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
勝手ながら、下記の期間をゴールデンウイークの休業とさせていただきます。
■休業日
4月26日(土)
4月27日(日)
4月29日(火)
5月 3日(土)
5月 4日(日)
5月 5日(月)
5月 6日(火)

休業期間中のお問い合わせにつきましては、5月7日(水)より順次ご対応させていただきます。
皆様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
BIMとは?建築業界を変える3Dモデル
桜の花が咲く頃となりました。
今年は入学式に開花時期が重なったそうで、
桜舞う中で式を迎えられたご家庭も多いのではないでしょうか。
さて、今回は「BIM(ビム)」についてです。
建築設計や施工の現場でこの言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか。
でも「結局BIMって何?」「何ができるの?」と思っている方も多いと思います。
今日は、BIMの基本とそのメリット、そして今後の建築確認申請への活用まで、分かりやすくご紹介します!
■BIMとはなにか?
BIM(Building Information Modeling)は、建築物を3Dモデルで表現するだけでなく、そこに材料・面積・構造・コストなどの情報も付け加えられる次世代の建築情報モデルです。
つまり、BIMはただの3D図面ではなく、建築物全体の情報が詰まった「デジタル模型」なのです。

■BIMで何ができるの?
BIMを使うと、以下のようなことが可能になります。
設計・施工のイメージが共有できる
立体的に確認できるので、施主や他業種とも誤解なく やりとり可能
図面の自動作成
3Dモデルから平面図・立面図・断面図などを一括で作成
数量・面積・コストの自動集計
面積表や建築確認に必要な資料も自動出力
設計変更の反映が簡単
モデルの1か所を修正すれば、他の図面や表にも自動で反映
■BIMは建築確認申請にも使える?
実は今、日本でもBIMを活用した建築確認申請の取り組みが進んでいます。
国土交通省は、「BIMで作成した建築モデルをそのまま審査で使えないか?」という方針のもと、ガイドラインや実証事業をスタートさせています。
2026年 春からはBIMを活用した建築確認における申請及び審査「BIM図面審査」が実施される予定です。
近い将来、図面ではなくBIMモデルで建築確認申請を行う時代がやってきます。
■BIMはどんなソフトを使うの?
代表的なBIMソフトはこちら:
Revit (Autodesk社)
Archicad (GRAPHISOFT社)
Vectorworks (A&A株式会社)
GLOOBE (福井コンピュータアーキテクト株式会社)
契約形態はサブスクリプション、買い切りとそれぞれ違いがあります。
機能も違うため、目的やプロジェクト規模によって選ぶ必要があります。
■BIMは「特別なもの」ではなくなる時代へ
以前は「BIM=大規模プロジェクト用」というイメージがありましたが、今では小規模の建築で活用が広がっています。
国土交通省でも、令和7年度予算(当初予算65億)において「建築GX・DX推進事業」を実施し、建築プロジェクトにおけるBIM活用を支援しています。
・図面ミスを防ぎたい
・施主との打ち合わせをもっと分かりやすくしたい
・建築確認申請を効率化したい
そんな悩みを持つ設計事務所や工務店にとって、BIMは協力な味方になります。
今後は建築確認申請でも主流になっていきそうですね。
業界に身を置く一人として、少し勉強をしておきたいと思いました。
建築の豆知識 ~ JW CADをさわってみよう ~
春の訪れを感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
朝晩はまだ肌寒いですが、日中はだいぶ過ごしやすくなりましたね。
さて今回の『建築の豆知識』は「JW-CAD」についてです。

「JW-CAD」とは、日本で広く使われている無料の2D CADソフトです。
建築や土木設計などの分野で特に人気があり、直観的な操作が特徴です。
軽量で動作が速く、豊富な機能を備えているため、初心者からプロまで幅広く利用されています。
また、DXF形式(※)などのデータ互換性もあり、他のCADソフトとの連携も可能です。
※DXF形式とは、AutoCADを開発したオートデスク社が作成したCADデータの交換用のファイルフォーマットです。
拡張子は「.dxf」です。
お次は毎回楽しみな「My Trip」コーナー♪
台湾の建築は伝統的な中国建築、日本統治時代の影響、戦後のモダニズム、現代建築が融合した独特のスタイルを持っています。

2000年代以降は世界的な流れを取り入れながら急速に近代化し、環境に配慮した設計が主流に。
写真①の「台北101」(2004年完成)は当時世界一の高さ、
地震や台風に耐えられる構造設計(巨大なダンパーを内蔵)、
竹をイメージしたデザインで台湾らしさを表現しているそうです。
写真②の「陶朱隠園」は高級マンション!
デザインはDNAの二重らせん構造を模しているそうです。
また各階に樹木(約23000本)を植えたり、雨水リサイクル、太陽光発電など環境配慮型の建築となっております。
写真③④は「松山台北文創ビル」は、映画館、書店、ギャラリー、カフェ、オフィスなどが入る複合施設。
幾何学的なガラスファサードが特徴で、自然光を取り入れた開放的な空間設計だそうです。
観光客にも人気のスポットです。
設計者は日本の「伊東豊雄」さん。
伊東豊雄さんは『建築の豆知識』の記念すべき第1回目に似顔絵つきで載っていましたね!

お名前を見たらすぐにこの似顔絵の顔が頭に浮かびました(笑)。
オリンピック開催された国立競技場の最終コンペで、隈研吾さんと競った方です。
第1回はそのお話が載っていました。
日本の建築家が世界でも活躍していると思うととても嬉しいですね。
では、年度末でお忙しい時期かと存じますが、皆様ご自愛くださいませ。
建築の豆知識 ~ 『島根・高知 旅行』 ~
暖かく過ごせる日も増えてくる頃ですね。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今回の『建築の豆知識』は島根県と高知県!
島根県は、日本海に面した風光明媚な地域で、写真のように歴史と自然が豊かに息づく場所です。

写真①の出雲大社は縁結びの神様として有名で、多くの人が訪れます。
日本最古級の神社の一つで、荘厳な本殿や巨大のしめ縄が特徴的です。
歴史や神話に興味のある人にも訪れてほしい神秘的な場所ですね。
写真②~④の足立美術館は、日本庭園の美しさで世界的に評価されている美術館です。
横山大観をはじめとする近代日本画の名作が揃い、芸術と自然が見事に融合していますね。
四季折々に表情を変える庭園は「庭園もまた一幅の絵である」という創設者・足立 全康の理念を体現したもの。
日本の美を存分に味わえる場所といえますね。
自然と調和する建築家といえば、この方。
内藤 廣 さん。(上写真 下部)
日本の風土に根差した建築を追求しているといわれています。
代表作には「海の博物館」(三重県)や、下の写真の「牧野富太郎記念館」(高知県)などがあります。

木やコンクリートを巧みに活かしたデザインが特徴です。
シンプルながら力強い構造が印象的ですね。
使う人々にやさしく、環境と調和する美しさを持ち合わせています。
都会の喧騒を離れ、のんびり建築旅行も素敵ですね♪
花時は気候不順になりがちです。
くれぐれもおからだにお気をつけください。
謹賀新年
年末年始休暇のお知らせ
平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
株式会社シェイプでは誠に勝手ながら、年末年始休業日を下記のとおりとさせていただきます。
年末年始休業期間:2024年12月28日(土)~2025年1月5日(日)
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
※ホームページからのお問い合わせにつきましても、2025年1月6日(月)以降回答をさせていただきます。

建築の豆知識 ~ 日本の建築家紹介② ~
襟元にマフラーの恋しくなる季節がやってきました。
先日は七五三のお祝いで、千歳飴を持った子どもの晴れ着姿が心を和ませてくれます。
今回の『建築の豆知識』は日本の建築家紹介②です。

辰野金吾は、日本の近代建築の礎を築いた建築家として知られています。
彼は、工部大学校(現在の東京大学工学部)で学び、英国留学を経て西洋建築の技法を日本に持ち帰りました。
代表作には、東京駅丸の内駅舎や日本銀行本店本館などがあります。
その設計はレンガ造りを基調にしつつ、日本の気候や文化に配慮した独自の様式を取り入れ、「辰野式」と呼ばれるスタイルを確立しました。
辰野の建築は、ただの西洋建築の模倣にとどまらず、近代日本の象徴として現在も多くの人々に親しまれていますね。

お次は「My Trip」のコーナー。
タイの首都バンコクは、歴史と現代が融合した魅力的な都市です。
地元では「クルンテープ」という愛称で親しまれ、長い正式名称は「天使の都」として知られています。
この活気あふれる都市は、写真のような美しい寺院、賑やかなマーケット、そして洗練された都会の風景が調和した特別な魅力を持っていますね。
明日からより一層冷えるそうです。
天候不順の折柄、どうぞおからだにお気をつけください。







